1985年 アルバム「ピアノとヴァイオリンのための巴里物語」(インストルメンタル・アルバム)のオーバーダビングの為にパリに行く。その際ニースの別荘に滞在中のフランシス・レイを訪問。話が弾み日本のYAMAHAがレイの為に特別に作ったアコーディオン・シンセサイザーで「白い恋人達」を眼の前で演奏してもらう。レコードと同じ演奏と音色に驚く。お礼に佐藤自作の「巴里物語」をA.Guitarで演奏する。レイ曰く「僕の作る曲に雰囲気が似ているね」と言ってもらう。
1988年 アルバム「甘い生活」のミキシングでロンドンに行く。エンジニアのNigel Walkerの紹介でアビー・ロード・スタジオを見学する事ができた。もちろん有名な第2スタジオも。後日同じくNigel Walkerにロンドン市内のAir Studioに連れて行ってもらう。そこでジョージ・マーティンに会わせてもらい、作業中だったジョン・レノンのソロ活動以降初めての映画「Imagine」のサウンドトラックの現場に入れてもらえる。さらにマーティンはその日進めていた「ジョンとヨーコのバラード」の8トラックの音を1トラックずつ個別に聴かせてくれる。レノンの歌声だけを聴いた時には衝撃を受ける。帰り道、何をしてどのように帰ったのかもわからないくらい夢のような出来事であった。なおNigel Wakerはマーティンのアシスタントエンジニアをしていた時期があり「Beatles in Hollywood Bowl」のミキシングに参加している。
現在は個人レーベルである「ジェルソミーナ・レコーズ」所属。個人レーベル所属以降は、一人で大半の楽器を演奏しマルチトラック録音を行うスタイルで楽曲を発表しており、2021年発表のアルバム「Mona Lisa 」では、佐藤独りで全ての楽器演奏・録音・ミキシング・マスタリングを行っている。
自身での歌手活動の他に沢田研二、堺正章、ジュディ・オング、谷村新司、中森明菜、吉川晃司、桑島法子などへの楽曲提供、映画「波光きらめく果て」の音楽監督などを手がけている。